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2018年8月のバンクーバー及びフレーザーバレーの不動産統計が発表されました。

2018年に入り新たに施行された、住宅ローン審査の規制強化や、住宅ローン金利の上昇などにより、今年に入ってスローダウンが顕著となり、半年ほど経って実際の統計となって現れてきました。このような相場の潮目には売り手側も買い手側もより慎重に市場を注視しますので、ある程度の市場景況の判断が付く6ヶ月間くらいは更に売買が低調になるのではと予想されます。特に殆どのファーストタイムバイヤー(初めて不動産を購入する層)にとって、Bank of Canada Qualifying Rate 5.34% を使った審査をクリアする事は難しく、購入予算を見直すか、約20%近い人たちは購入を断念せざるを得ない状況です。

グレーターバンクーバー市場

8月の売買件数は1,929軒と、過去10年の平均よりも-25.2%と低い水準となりました。需要の低下により、市場をウォッチしているバイヤーが多く、以前のように積極的に購入を進める人が減っていると思われます。売り物件数も昨年に比べ35%近く増え、11,824軒が売りに出ていますので、買い手はゆっくりと品定めをした上で価格の交渉に臨み、優位な交渉をする事が可能になりました。物件の売れ行きを判断する、sales to active ratio% 全体で16.3%と均衡の取れたバランスマーケットとなっていますが、$1.5ミリオン~となる戸建て物件に関しては9.2%と、買い手側有利なバイヤーズマーケットとなっています。これからコンドミニアムやタウンハウスからアップサイズを目指す方には良いチャンスと言えます。

一戸建て 売買軒数 567 昨年同月比-37.1% 中間価格 $1,561,000 昨年同月比-3.1% 過去3ヶ月比-2.8%

タウンハウス 売買軒数 337 昨年同月比-36.3% 中間価格 $846,000 昨年同月比+7.9% 過去3ヶ月比-0.8%

コンドミニアム 売買軒数 1,025 昨年同月比-36.5% 中間価格 $695,500 昨年同月比+10.3% 過去3ヶ月比-1.6%

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フレーザーバレー市場

先月8月は合計で1,155軒が売買されましたが、これは昨年比で-38.5ダウン、先月比でも-10.5%ダウンと減速が顕著に現れています。一般の購買層であるローカルの経済に直結したマーケットですので、ある意味納得の数字となっています。その中でも売れ筋はファミリー向けのタウンハウスやコンドミニアムで、売買軒数の半数を占めています。現在では競合オファーもかなり減り、1対1でのフェアな交渉が可能となっていますので、これからマイホームをご検討の方には有利です。

一戸建て 中間価格 $1,008,700 昨年同月比 +2.9% 先月比 -0.9% 

タウンハウス 中間価格 $548,000 昨年同月比 +11.5% 先月比 -1.7%

コンドミニアム 中間価格 $443,200 昨年同月比 +26.9% 先月比 -1.6%

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過去3ヶ月比や先月比がすべてマイナスの(赤表示)になっていますので、全体的なマーケットが停滞しているのが分かります。我々リアルターは毎日不動産の内見や契約交渉を行っていますので、実際の相場や景況感は実はこれらの統計よりも3~6ヶ月前には肌で感じています。ニュースや噂話しに振り回されず、ご自身に必要な情報を的確に入手し、理解していく事が不動産売買の成功への秘訣と思います。先ずはお気軽にご相談ください。

 

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